∴ 天誅

ちょっと思い出したので書く。

ＰＳ２のソフトで、『天誅』というゲームがある。
簡単に説明すると、忍者ゲームだ。

兄貴がハマって、よくやっていた。
兄貴は、基本的に人間が汚い。
だから、忍にはもってこいの人格なのである。

ようするに、コソコソと人の裏をかき、
こっそり殺害・・・いや任務を遂行する。

ほんとに上手で、見ているこっちは面白い。

そこへ姉貴の旦那様が登場。
この人、馬鹿に超が付くほど真面目。

兄貴とは全くもって正反対の性格で、
曲がったことが大嫌い、やっかいなことに人に（特にジョーに）
押し付けることもしばしば・・・

そんな義兄が『オレもやる』と言い出した。
何を？って、忍びのお仕事をだ。

みんなで固唾を呑んで見守る。

スタート・・・

忍びだからね、慎重に静かに、隠密おんみ・・・
ってオイ！！

そこは正門ですよー！！

そう、義兄は正々堂々と真っ向から敵陣に乗り込み、
『曲者！！』とか叫ばれていた。

らしいっちゃーらしいが、
ゲームの主旨を分かっていない。

忍び足で正面から敵陣へ乗り込む馬鹿がいますか！

案の定、ゲーム開始３分で無数の敵方に囲まれてしまう義兄。

技も武器も揃っていない、
未熟なプレイヤーの行く末は、容易に察しがつく。

後に説明をする。忍びのゲームであることを。
すると義兄は・・・

『そんな卑劣なマネができるか！！』

そんならもうやらないで下さい。
笑い過ぎてほっぺたが痛いんです。

ははは・・・（＠＠）

そんな兄貴たちを持つ、末っ子ジョーなのだった。